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株式投資の手法として最初に紹介するのが「IPO投資」です。
この手法は、もっとも簡単に儲けられる株式投資と言えるかもしれません。その方法を手にするためには、コツがあります。
株式投資でもっとも簡単に儲けを出しやすいのが、IPO投資です。「運がよければ儲かる」部分が大きい手法でもあります。
IPOとは、Initial Public Offeringの略で、日本語では「新規公開株」「新規上場株式」となります。
要は、株式を証券取引所に上場させる、誰でも株取引ができるようにすることです。
株式が市場に公開されると、多くの場合、公募価格よりも上場日に付く株価初値は高くなる傾向があります。
IPOとは新規上場前の株を買う権利を保有し、初値で株を売ることで利益を出します。
「上場する前に株を手に入れて、上場されたら売る」だけなので、上場の日に利益が確定し、時間をかけずに儲かります。上場を予定している銘柄を信用のある証券会社を通じて売買するので、あやしい銘柄を掴まされることもありません。
運用成績についても見てみましょう。
掲載のものは抜粋
ユーザーローカルの公募価格は2940円でした。ついた初値は、1万2500円です。1株当たり9560円のプラスです。売買単位は100株なので、売却して95万6000円が利益になりました(税金、手数料等については除きます)。
IPOは申し込み期間が1週間、購入期間が4日で、上場したらば利益が確定するので、時間もかかりません。すぐに利益が確定するのもよいところです。
IPO投資は非常に儲かる確率が高くなっています。2016年は92社が新規上場をしており、公募価格と初値を見ると、そのうち69社が初値のほうが高くなっていました。かなりの確率と言えるでしょう。
「そんなに儲かるならみんなやっているはず」と考えるのが普通ですが、その通りで、みんなやっています。
ただし新規上場ゆえその数が限られており、IPO投資が可能かは、購入の権利を得る抽選に当選するかにかかっています。
冒頭で「運がよければ儲かる」とお伝えしたのは「抽選に当たって株を買えさえすれば、上場後に儲けを生む可能性が高い」という意味です。
どうすれば購入権を手に入れることができるのか?「ネットの証券会社ならば、抽選も当たりやすい」といった声がありますが、いちばん確率が高いのは、主幹事証券会社を通じての購入です。
たとえばA社が上場するとして、A社の上場にはいくつかの証券会社が関わり、メインで関わるのが主幹事証券です。ここが最も多くの株を扱うことになります。
主幹事を務めるのはネットの証券会社よりも、野村證券、大和証券など、実店舗のあるところが多くなります。
IPO株の多くは、まずそれらの会社の「お得意様」に主に割り振られ、残ったものが抽選に回るので、IPO投資を行ういちばん確率の高い方法は、主幹事証券の優良顧客になることと言えます。
証券会社がどのような客を優良顧客としているかは会社によりますが、概ね「取引金額が大きい(数千万円~1億円)」「証券会社が売りたい金融商品を買ってくれる」など、証券会社に利益をもたらしている客が優良顧客になることが多いようです。
優良顧客になっている証券会社の営業マンに「IPO投資をしたいのですが」と聞く、さらに「この度IPOが行われるこの会社の株を買いたいのですが」と聞くのがもっとも確実な方法です。
もしあなたがIPOの主幹事を務める証券会社の優良顧客になっているとしても、証券会社の営業マンが「IPO株に投資しませんか?」と勧めてくる銘柄によいものは少ないと言えます。
考えてみれば当たり前ですが、抽選が行われるくらい儲かる可能性が高いIPOにおいて、営業マンが勧めてくる=売れ残っているなわけです。
IPO投資のデメリットとして、「公募割れ」のリスクは当然あります。公募割れとは初値が公募価格よりも下回ることです。
この際に、初値売りをすると損失が出てしまいます。先ほども92社中69社が公募価格を初値が上回ったとお伝えしましたが、23社は下回った、同額があるわけです。確実に儲かる投資など存在しません。
人気がない理由は、売上が思わしくない、市場からの調達金額が大きいなど様々です。「IPO投資=絶対に儲かる」ではありません。銘柄選びはしっかり行いましょう。
ほかにデメリットとして挙げられることに、上場直後の変動リスクがあります。
IPOは上場後、多くの投資家(機関・個人)により売買が行われます。上場直後は期待を集めることもあって売買が非常に激しくなり、株価は乱高下します。
そのため、上場後にIPOを購入し、売却をするのは損失リスクも高くなります。IPO投資は、上場したら必ず売らなければならないわけではありません。上場したあともすぐに売らず、相場が落ち着いてからのほうが利益を大きくできるケースもあるのです。
IPO株がどのようなものかを説明してきました。具体的な購入方法をお伝えします。主幹事証券を通じて購入する場合も、銘柄によっては公募する株の数よりもIPO購入希望が多くなり、抽選が行われることはよくあるため、多くの場合は①ブックビルディングに参加する ことからスタートします。
ブックビルディングとは、「IPOを行う企業の株を●●円で××株 買いたい」と申告することです。
②ブックビルディングで申告された「購入希望株価」と「購入希望株数」を考慮して主幹事証券は IPOを行う企業の「公募価格」を決定します。
そして公募価格が決まり、ブックビルディングに当選したかどうかの通知が来ます。
ここで気をつけるべきは、ブックビルディングに当選したら必ず申し込みをする、ということです。ブックビルディングの当選は、その株を買う権利を得たに過ぎず、その時点ではまだ購入はされていません。
購入希望株価と決定された公募価格などを見て、買わない判断をすることも可能です。
先述のとおり、人気がなく損を生む銘柄も存在しますから、損をする前に切ることもできます。
逆に言えば、購入手続きをしないとせっかく手に入れた当選のチャンスをフイにしてしまうので、証券会社からの連絡は見落とさないようにしましょう。
IPOは当選さえすれば大きく儲かる可能性の高い投資です。株式投資の利益に対しては20%課税されることになっていますが、NISA口座を使えばその分は非課税となります。
大きな儲けが限られた短い期間で確定するIPO投資は、NISA口座と非常に相性が良いと言えます。
ただし、1年間IPOに当選しなかった場合は、NISA口座がムダになってしまいます。非課税の投資枠がもったいないと感じるならば、枠が消滅する年明けまでに使い切りましょう。