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富裕層のための株式投資

2.ファンダメンタルズ投資

株式投資の王道とも言える方法の1つが「ファンダメンタルズ投資」です。

王道であり、定番と言える方法ですので、この方法を採用するかどうかは次に考えるとしても、どのような株式投資の手法かは知っておいたほうがよいでしょう。

2-1.会社の業績、景気などから株価を予測

株式投資をするうえで欠かせないのが「分析」です。株価を完璧に予測することはできませんが、株の動きを見るための方法や見るべき数字などはいくつもあります。

主な分析の方法は2つあり、多くの人が「株式投資」というとイメージするものでしょう。

その1つが「ファンダメンタルズ分析」です。

ファンダメンタルズ分析とは、「株価を動かす経済的要因から値動きを予測するやり方」で、会社の業績や景気などから買う銘柄を決めていきます。ファンダメンタルズ分析は「企業の価値と株価に差がある場合、その差を埋めるように株価は上昇するもの」という考えがベースになっています。

企業が業績を上方修正したり増配を発表したならば、それに伴い株価は上昇する。ならばその発表がなされた瞬間に株を買えば、発表を受けて株は値上がりするから儲かる。

ものすごく簡単に言えばそのような仕組みです。

ファンダメンタルと双璧をなす分析方法が「テクニカル分析」です。どのようなものかは後述しますが、アプローチの仕方が異なるため、目的に応じてこの2つの分析を使い分けることが重要です。

2-2.大事にするべきは「株式投資の目的」

ファンダメンタルズ分析に限らず、投資先である株式の銘柄を選ぶ時、まず大切なのは「投資の目的や自分の投資のスタイルをしっかり認識しておくこと」です。

「投資の最大の目的は何か」これを考えましょう。当然「利益を得ること」でしょうが、株からの利益を得る方法は大きく分けて2つ。「値上がり益」か「配当」です。

配当は基本的に待っているだけですが、値上がり益を得るための株式投資には長期保有のほか、日々売買を行う「デイトレード」数分単位で取引する「スキャルピング」などもあります。

それらは株式投資に時間をかけられる人には向いていますが、費やせる時間が限られている人には向いていない部分もあります。

「自分はどのようなスタイルで株式投資を行うのがよいか」を考えることはとても大切です。

また、それがしっかりできていれば、銘柄選びや売買のタイミング等の決定も行いやすくなります。

2-3.ファンダメンタルズ分析のための情報収集の方法

株式を発行する企業は年に4回決算を行い、業績などを発表することが義務付けられています。この発表は「決算短信」として一般にも公開されます。株価に大きな影響を与える資料ですから、保有する株の会社、投資のターゲットにしようとする会社の決算短信に目を通すことが大切です。

決算短信は1ページ目に損益計算書や貸借対照表などのサマリー情報が記されていて、売上や営業利益、純利益などを確認することができます。

大切なのは、前期からの変化率です。業績の欄に掲載されている前期の数字をチェックし、どのくらいの増減があるかなどをチェックしておきましょう。

さらに「経営成績・財務状況に関する分析」の項目で現在から将来に向けた経営状況や今後の方針を確認します。

2-4.ファンダメンタルズ分析における狙い目株

株価は業績の善し悪しに大きく左右されます。業績が良ければ良いほど株価は上がっていく、そう言い切れるほど株の世界は単純ではありません。「最高益を達成」と報道されてからその会社の株価が下落し始めることはよくあります。

今の業績が好調でも、半年後や1年後に減益すると予想されていれば、投資家はそこに注目してむしろ株を売ることは珍しくありません。

実は本業の儲けを示す営業利益ベースで赤字から黒字に転換する会社の株は狙い目です。赤字と発表されていたことで株価は安くなっていましたが、黒字になることで株価は上昇します。

株を買うかどうかの判断基準として、配当があります。

赤字の会社の場合、たいてい配当はないですが、これから配当が始まるとなれば投資家の人気が集まります。業績が上向きになり増配(配当金が増やされること)となれば、さらに株は買われるようになります。

逆に配当が減る、配当がなくなる等すれば株価は下落していきます。

2-5.株が「買い」かどうかを判断する3つの指標

その株が「買い」かどうかの判断は、「A社は1000円で同業のB社は1200円だからA社が買い」というように行うことはできません。会社の状況などにより、会社の規模は同程度でも株はまったく異なることはよくあります。最大手だからいちばん高く、2番手だから安いということもありません。

株価の高い、安いを判断する主な数値が以下です。

・PER(株価収益率)

株価が1株あたりの利益の何倍まで買われているかを表す指標で、投資した金額が何年で回収できるかがわかります。

・PBR(株価純資産倍率)

「会社が仮に解散したとき、株主にどれだけ取り分があるかを示した数値で、「株価を1株あたりの利益で割る」ことで求められ、数値が低いほど割安と判断できます。

PERとPBRを組み合わせて銘柄を選ぶのが効果的です。また、会社が業績を伸ばし、経済状況がよいときはPERが重視され、景気が悪く市場全体が低迷しているときはPBRが重視される傾向があるためです。

・ROE(株主資本利益率)

会社が効率的な経営を行っているかどうかを表す指数です。この数値が高いほど効率よく利益をあげていることになり、将来の業績アップ等が期待できることになります。

細かい説明は省きますが、1つの目安としてそれぞれの「よい数字」とされているのが

・PER:10倍以下が割安、30倍以上が割高

・PBR:1倍未満(あまり低い場合、投資家に会社の将来を不安視されているとも考えられる)

・ROE:10%以上

上記の数字を満たす銘柄は何があるか、証券会社などの「スクリーニング機能」を利用すれば、該当するものをすぐに見つけることができます。

銘柄の選び方には、釣りが趣味ならば釣り道具を作っているなど、趣味で使用するものを製作する業種などから条件を満たすものを選ぶ形と、スクリーニングを行って条件に合うもののなかから買いたいものを選ぶ形があります。

正解はありませんので、好きなほうで銘柄を決めるのがよいでしょう。

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